開催概要

大会実行委員長の挨拶

大会実行委員長:佐藤修司 (秋田大学)

 日本教師教育学会第32回研究大会は、秋田大学が担当し、2022年9月16日(金)〜18日(日)にオンラインで開催されます。新型コロナの感染拡大に伴い、第30回、第31回と、オンラインによる開催となり、第32回こそは、秋田の地で対面にて開催することをぎりぎりまで追求していました。しかし、4月になっても感染状況が改善したとは言えず、逆にこれまで感染の少なかった地方で感染が拡大し、また、会場となる秋田大学の教室利用等の制限が厳しいままであることなどを勘案して、オンライン開催とすることになりました。秋田の自然、文化、食、酒、温泉などに触れていただきたかったのですが、残念至極です。夏の竿灯まつりなど、規模を縮小するなどして実施される予定ですので、機会を見て秋田を訪れていただけると幸いです。

 秋田は、いわゆる全国学力テストで、小中学生の高い学力が注目される県ではありますが、戦前の北方教育の伝統や、1970年以降の生涯教育、1993年頃からのふるさと教育への先進的取り組みなども忘れてはならない事績です。せっかくの秋田大会ですので、秋田における探究型授業、そして、教員養成、教員研修など、教師の学びがどのように展開されているのかについて、公開シンポジウムなどを通じて感じ取っていただけるようにしたいと考えています。

 教員免許更新制の廃止に向けて教育職員免許法や教育公務員特例法などが改正され、更新制に代わる新たな研修履歴管理システムが導入されるなど、今大会は教師教育にとって大きな節目となる時期に開催されます。新学習指導要領における主体的で対話的な深い学びや、昨今の個別最適な学びと協働的な学び、そして、コロナ禍で一挙に進行したGIGAスクール構想の中で、教師の学びのあり方も大きな変容が迫られています。このようなことから、大会テーマを「教員養成・研修の標準化と多様性、そして主体性」として、開催することといたしました。

 コロナ禍で教育ばかりでなく、研究も様々な制約が課される中ですが、オンラインであることを逆手にとって、全国から多くの方に参加いただき、これからの教師教育を切り拓く機会となることを願っております。

Ⅰ.大会概要

大会テーマ・趣旨

〇「教員養成・研修の標準化と多様性、そして主体性」

 2021年1月、中央教育審議会答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」が出され、続いて、2021年11月に、「『令和の日本型学校教育』を担う教師の在り方特別部会」から、審議まとめ「『令和の日本型学校教育』を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて」が出された。

現行学習指導要領にある「主体的で対話的な深い学び」、そして個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実のためには、それに対応できる教師の資質能力の確保が不可欠だということであろう。Socity5.0の社会を目指す取り組みは、新型コロナの感染拡大により突発的に加速され、GIGAスクール、ICT活用、オンライン・遠隔教育などの課題が教師には課せられることになった。

審議まとめは、新しい学びの姿の高度化を支える三つの仕組みとして、①学習コンテンツの質保証、②ワンストップ的に情報を集約し、適切に整理・提供するプラットフォーム、③学びの成果を可視化するための証明の仕組み、を提起し、さらに研修受講履歴管理システムの導入と、教職員支援機構の積極的な役割を提案している。

教員免許更新制は廃止の方向が決まったものの、10年研導入当時から現在まで続いていた批判は触れられないまま、更新制の発展的な解消と、「新たな教師の学びの姿」の実現により教師の専門職性の高度化を進めるとされている。教師の多忙化、人気の低下、教師不足の社会問題化が背景にあることは明らかだが、その解決の道筋が示されているとは言えない。

この30年ほどの間に、教員免許に関わっては、専修免許状(一種・二種)の創設、免許更新制・更新講習(の創設と廃止)など、教員養成に関わっては、教育学研究科・教職大学院の全国的整備、教職実践演習、教職課程コアカリキュラム、教職課程の自己点検評価など、教員研修に関わっては、初任者研修、10年経験者研修(中堅教諭等研修)、指導改善研修など、全体に関わっては、教員育成指標、教員育成協議会などなど、多くの制度改編がなされ、養成・採用・研修の一体化、体系化が進められてきた。

 「学び続ける教員像」や、教師の継続的な学びを支える主体的な姿勢など、教師の学びの主体性、能動性が強調されるものの、具体では「育成」や「受講」、「管理」などのように、客体性、受動性が色濃く感じられる。戦後教育改革で教特法に盛り込まれた「研究と修養」、教員身分法要綱案にあった「研究及び教育の自由」の精神が後退し、教師の自主研修、民間教育研究団体、組合教研などでの学びが細り、多様性が失われていくこと、行政研修が張り巡らされ、校内研修(研究)が形骸化していくこと、また今後、民間教育事業者や教職員支援機構のオンライン教材等への依存と標準化が進行することも危惧される。教員養成も例外ではない。

 本大会では、中教審での議論の状況を踏まえながら、養成、採用、研修の全体を通じた今後の教師の学びのあり方を考える機会としたい。

開催概要

名称日本教師教育学会 第32回研究大会
主催日本教師教育学会
会期2022年9月16日(金)・17日(土)・18日(日)
会場オンライン開催
共催秋田大学教育文化学部
後援秋田県教育委員会、秋田市教育委員会

日本教師教育学会 第32回大会実行委員会

委員長佐藤修司 (秋田大学)
副委員長鎌田信 (秋田大学)
事務局長田仲誠祐 (秋田大学)
事務局次長加納隆徳 (秋田大学)
委員鈴木翔 (秋田大学)、細川和仁 (秋田大学)、小池孝範 (駒澤大学)、原義彦 (東北学院大学)
協力秋田大学教職大学院教員・院生

大会日程

日本教師教育学会第32回研究大会タイムスケジュール画像

※ ポスター発表は、9月12日(月) 12:00~ 25日(日) 12:00の間、発表者が作成した資料及び動画を配信します。参加者から※1 附属小学校参観は録画配信を予定しております。
※2 ポスター発表は、9月12日(月) 12:00~ 25日(日) 12:00の間、発表者が作成した資料及び動画を配信します。参加者からの質問・意見等はサイト上で9月17日(土)12:00まで受け付け、発表者は回答等をサイト上で9月18日(日)12:00までに提出し、その回答は9月30日(金)12:00まで閲覧可能とします。
※3 若手研究者育成支援部及び課題研究Ⅰについては日時を変更する可能性があります。決定次第お知らせします
※ 画像をクリックするとPDFで開きます。

<開催形態:オンライン開催>

公開シンポジウムのみ参加希望の非会員の皆様へ: 事前申込必要・参加費無料
 学会員以外で、公開シンポジウムのみ参加を希望する方は、8月末日までに、本サイトから事前参加申し込みを行ってください。参加に必要な情報は、9月12日以降メールでお伝えします。

研究大会までの主なスケジュール

 
4月1日大会ホームページ公開、参加・発表申込開始
5月31日発表申込〆切
7月31日『発表要旨集録』原稿〆切
8月上旬大会プログラム閲覧開始(大会HP上)
8月31日会員の参加希望者の学会費(年会費)振り込み〆切
非会員の参加申し込み〆切
9月3日AMZoom発表者によるリハーサル(Zoom発表予定者にメールで詳細通知)
9月5日ポスター発表資料・動画提出〆切の追加
9月12日参加申し込み者への参加者専用サイト公開
『発表要旨集録』ダウンロード開始
Zoom発表者による配付資料提出〆切
9月16~18日研究大会
9月30日オンデマンド配信終了

研究大会災害等への対応について

研究大会時の災害等への対応については、以下のPDFファイルでご覧いただけます。

研究大会時の災害等への対応

連絡先

 第32回大会実行委員会事務局

 〒010-8502
  秋田県秋田市手形学園町1−1 秋田大学  [委員長:佐藤修司・事務局長:田仲誠祐]

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